元NHKアナ内多勝康さんの現在の職業は?

内多勝康さんは、2016年3月にNHKを退職し、同年4月から「もみじの家」という施設の初代ハウスマネージャー(職場長)になりました。

内多さんがハウスマネージャーを務める「もみじの家」は、公的な医療機関が運営する日本初の「医療的ケアを必要とする19歳以下の子供」と、その家族のための短期入所施設です。

先天的な病気や障害で、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な子供が、国の推計では約1万7000人まで増えています。

医学の進歩によって、10年前の約2倍になっています。

国立成育医療研究センターは、そんな子供と家族をサポートするために、東京都世田谷区に医療的ケアを提供する短期入所施設として、「もみじの家」をつくりました。

内多勝康さんが転職したきっかけは?

内多勝康さんは、放送業界とは全く畑違いの医療福祉業界に転職しました。

転職した理由は、あるドキュメンタリー番組を企画・取材したことがきっかけでした。

内田さんは、その番組の中で、在宅ケアが必要な子どもたちを支えるシステムが日本にはほとんどないことを伝えていました。

さらに取材を進めていくうちに、在宅ケアが必要な子供を持つ家族は、自分の時間はほとんど確保できず、身を削るような日々を過ごしていることを知り、大きな衝撃を受けました。

内田さんは、その現実を知って、「見て見ぬふりはできない」と強く思うようになったそうです。

このときの取材先の福祉関係者からハウスマネージャー就任の話を持ちかけられたことと、定年後に仕事ができればと考えて、社会福祉の資格をとっていたことがきっかけで、内田さんは転職を決意しました。

内田さんは、番組の取材で福祉関係に興味を持ち、 NHK在籍中の2013年に社会福祉士の資格を取得していました。

国立成育医療研究センターの関係者から「もみじの家」ができることを知らされ、ハウスマネージャー就任を打診されたときは、とても驚いたそうです。

福祉の世界への道が開けてうれしい反面、 50歳を過ぎてからの異業種への転職なので、とても悩んだそうです。

そこから少しずつ新しい現場に飛び込んでみたいという気持ちが強くなり、引き受けることにしたそうです。

内多勝康さんがハウスマネージャーをしている「もみじの家」とは

「もみじの家」は、国立成育医療研究センターの1階にあるので、医療面のサポートは保障されています。

「もみじの家」の常勤職員は20人いますが、そのうちの18人はケアスタッフと呼ばれる看護師で、 24時間体制で常駐しています。

事務職は、内田さんを含む2人だけです。

そのため、事務作業や事業計画の立案など、やることは毎日山積みだそうです。

「もみじの家」の宿泊部屋は、家族が一緒に泊まれるタイプや、子供だけのアイディアなど、ニーズに合わせた様々なタイプが用意されています。

利用料は、1部屋につき、2,000から~4,000円で、最長で1回、 9泊10日まで滞在できます。

一般浴室は、温泉旅館のような雰囲気で、家族一緒にお風呂を楽しむことができるそうです。

また、機会浴室は、浴槽自体が上昇してくれるので、子供を上下に動かさなくても、寝たまま落ち着いてお湯に疲れます。

「もみじの家」では、保育士と介護士が中心となって、毎日朝夕の遊びの時間に、ミラーボールやウォーターベットなどを使って、子供たちの成長発達をサポートしています。

病状が重くて会話ができない子が多いそうですが、「もみじの家」では、様々な人と触れ合うことができるので、社会性を養えるようです。

おわりに

「もみじの家」は、重い病気を持っている子供とその家族が、その人らしく生きる社会を作るという理念があるそうです。

今後、各地のこども病院などの医療機関に、同じような施設が増えて、支援を必要としている方々が、もっと手軽にサービスを利用することができるようになるといいですね。