人見知りな性格は必ずしも損をするとは限らない

販売員のような接客業は、内向的な人よりも外交的な人の方が向いていると言えるでしょうが、内向的な人と外交的な人は、特徴や性格にどのような違いがあるのでしょうか。

分析心理学者のユングは、人見知りで内気なタイプを内向的性格、人付き合いがよく、初対面の人とも打ち解けやすい人を外向的性格と分類しています。

以上の点を踏まえると、一見外交的な人が得しているような印象を受けますが、そうとは限りません。

ユングは心のエネルギーが自分の内側に向かっている人は内向型と定義し、外側に向かっている人は外向型と定義しています。

外交型の人は外の環境にすぐに適用できる反面、外の環境に依存している傾向が高いので、一人では人生の満足感を得ることがあまりできません。

また、構造的であり、熱しやすくもあるのですが、冷めやすい面もあり、悩みやトラブルを抱えることが多く、精神的に弱いという一面もあります。

内航型の人は外の環境に自分を合わせようとせず、 1度決心すると少々の批判やトラブルでは折れない心の強さを持っています。

また、感情を制御しやすい面もあります。

そのため、内向型で人見知りだからと言って悲観的になる必要ありません。

人付き合いに苦手意識を持っている人は、すぐに大勢の人と仲良くなろうとせずに、打ち解けやすいと感じられる人から関係を築いていくといいでしょう。

少人数でもいいので、「笑顔で話す」「相手の目を見て話す」など、できそうな目標を達成することで、人付き合いが苦手という意識が少しずつ改善されていくはずです。

嫌われたくないために八方美人に振る舞う人の心理

八方美人の意味は、「どこから見ても美人」という意味から転じて、「何にでも同調してしまう人」のことをいい、誰にでも当たり障りのない接し方をする人のことを指しています。

心理学では、周囲の人の顔色をうかがって、自分の意見と違っていても、相手に同調することを屈辱的同調と言います。

また、周囲の人の目が気になって、相手の行動や言葉に興味を向けることを対人認知欲求と言います。

このように、誰にでも同調してしまうのは、自己評価が低いからです。

誰からも好かれようと行動したにも関わらず、逆の結果になってしまうのです。

人によって意見は異なるので、すべての人と相性のいい性格というものはありません。

相手に合わせようとすればするほど、自分の気持ちを素直に表現できず、いつも相手からどのように思われているのかについて縛られてしまいます。

また、否定的な考え方をする傾向があります。

まずは、誰にでも同調するのではなく、自己評価を高め、周囲に左右されない満足感を求めていくことが必要です。

自己評価を高めるために、仕事や趣味など、なんでもいいので誰にも負けないという特技を作ってみましょう。

自分に自信が持てるようになれば、自分の気持ちを素直に伝えられるようになります。

現代人の人間関係の悩みは距離感が原因

他者とのコミュニケーションの悩みとしてよくあるのが、相手との距離感についてです。

メールやSNSの影響で、人とやり取りする機会は増えているものの、直接会って話す機会は少なくなってきています。

人は行動や会話を一緒にすることでコミュニケーションをとっていきます。

ときには意見が食い違ってぶつかることもありますが、コミュニケーションを深めるためには避けて通ることはできません。

しかし、現代人はこのようなコミュニケーションの衝突を避けるケースが増えています。

相手と関わって問題を抱えることで傷つきたくないと思っているのです。

しかし、一方では密接なコミュニケーションを取りたいとも思っているのです。

この2つの考えを両立させようとすると、相手との距離感が思うように取れなくなってしまいます。

そうなると、いつまでたっても相手との距離を縮めることはできません。

精神分析学者のフロイトはこの状態をヤマアラシ・ジレンマと言っています。

ある寒い日に寄り添いあって暖まろうとした二匹のヤマアラシが近づきすぎたために、お互いのトゲでお互いを傷つけあってしまいました。

しかし、離れすぎると寒さを感じてしまいます。

これを何度も繰り返して、最終的に2匹のヤマアラシは適度な距離を見つけ出したという寓話が元になっています。

人との衝突を避けることを意識しすぎて、夫婦や親子といった家族間でもコミュニケーション不足が生じているようです。

小さな衝突を何度も避け続けていると、それが積もり積もって、やがて大きな対立を生じさせてしまうこともあります。

お互いに相手をより理解しようとするのであれば、意見が食い違ったり衝突することはやむを得ません。

人間関係においてヤマアラシ・ジレンマになっていると感じたら、思い切って相手との距離を近づけようと試みるのも1つの方法です。

ヤマアラシも互いに傷つきながら最適な距離を見つけ出しました。

無傷のまま健全なコミュニケーションをとるのは難しいということを理解すれば、今以上に人間関係が良くなるはずです。

なぜコミュニケーションがうまく取れないのか

自分の行動や容姿が他人からどう思われているかを気にしたことがあるでしょうか。

人と関わって生活している限り、周囲の目を気にすることはごく自然なことです。

しかし、中には直接会って会話をしているときに、必要以上に恐怖心を持ってしまい、汗をかいたり、声が上ずったりする人がいます。

心理学では、このような症状を対人恐怖症と言います。

恥をかきたくないという心理が働いてしまい、会話もたどたどしくなってしまうのです。

それは、幼少の頃に人前で笑われてしまうような恥ずかしい経験をしたことがトラウマになり、自意識過剰になりやすくなっていることが影響しています。

また、日本の社会では個人よりも集団の調和を尊重する傾向があります。

自分の発言が原因で和を乱すかもしれないという気持ちも原因の1つになっています。

会話をする機会を増やして経験を積めば、苦手意識はそれなりに克服できます。

まずは、「人と話すのが苦手だ」と思い切って打ち明けてみましょう。

それだけでも、気持ちが楽になるはずです。

心理学の心の仕組みを理解してコミニケーションに生かす

「なぜあの人は、あんな態度を取るのだろうか」「人の心の中を透視できれば、人付き合いで悩むこともなくなるのにな…」と、他人の心を透視したいと思うことがあるのではないでしょうか。

他人の考えや性格が簡単に分かれば、相手に誤解を招いたり、ぶつかることもなくなるので、人間関係は良好になっていきます。

そこで、人間関係の悩みを解決するのに役立つのが心理学です。

わかりやすく言えば、心を客観的、科学的に分析する学問といえます。

様々な状況に基づき、人はどんな行動をするのかを分析していきます。

一見とても難しい学問のように思うかもしれませんが、実際は、私たちの生活に密接な学問でもあります。

心理学では、仕草や、表情や服装、言葉の発し方など、目視できる行動や、環境、生い立ちなどから心の仕組みについて分析していきます。

人間関係を思うように築くことができなくても、客観的かつ科学的に分析すると、「こうすればいいのか」「なるほど、そうだったのか」と解決できることがあるのです。

ちなみに、人間関係のストレスを溜めてしまいがちな人は欲求不満を自分のせいにしがちです。

欲求不満を解消する方法にはストレスを外にぶつける外罰型、仕方がないとその場しのぎの対応をする無罰型、失敗の原因や責任を自分自身に向ける内罰型に大別することができます。

内罰型の人ほどストレスをためやすいと言われています。

というのも、内罰型の人は「責任感が強いという評価を受ける一方で、問題が起こると自分のせいにしたり、ひとりで悩んでしまうため、心のバランスを崩す可能性が高いのです。

過去から原因を究明することはもちろん重要なことですが、必要以上に引きずってしまうと先に進むことができません。

ですから、「次は、こうすればさらに良くなる」という改善点を見つけていきましょう。

そうすれば、心理学はあなたをサポートする道具になるはずです。

初対面の人と良好な人間関係を築く方法

初対面の相手と、なかなか仲良くなれないと悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。

なかには「人付き合いなんてしなくても平気だ」といって、新たな人間関係を築こうとせずに、内に閉じこもってしまう人もいます。

しかし、仕事やプライベートにおいて、コミュニケーションを深めなければ成り立たない状況はたくさんあります。

そんな状況を乗り切るために、初対面の相手と良好な関係を築く方法を学んでいきましょう。

初対面の人に好印象を与えるには、第一印象が最も大切です。

特に見た目によって得られる印象は重要になってきます。

第一印象は合って5秒以内で決まるとも言われていますが、最初に明るくて面白い人という印象を持たれると、その後もそういう人だと思われることが多く、逆に、第一印象で悪い印象を持たれると、その印象がその後もずっと残る傾向があります。

最初に着いた印象が固定化する現象を、心理学では初頭効果と呼んでいます。

そのため、相手に与える第一印象はとても重要になってきます。

人を判断する際の概念の1つにメラビアンの法則というものがあります。

これは心理学者のメラビアンが実験で第一印象に影響を与える要素は、表情・態度が55%、音声が38% 、話の内容が7%という数値を見つけ出しました。

この結果によると、約9割が言語コミュニケーションとなっており、話の内容よりも、表情や声の方が重要だということが明らかになったのです。

こうしてみると、 1人の印象の9割は見た目で決まるということになります。

ただし、この見た目に関しては、姿勢や服装だけでなく、目つきや顔つきなども含まれています。

ありのままの自分をさらけ出して、外見を全く気にしないのは、損をしてしまうこともあります。

一期一会の出会いで、人間関係を築くきっかけを逃さないためにも、身なりをきちんと整えておくことが大切です。

そして常に笑顔で、相手の目を見ながら、落ち着いた声で話しましょう。

第一印象で良い印象を残せなかった場合の対処法

初対面の相手と良好な人間関係を築くには、第一印象は大切なのですが、「やさしい人」「冷たい人」などのような、最初に定着した印象はその後も残る傾向があります。

人間関係を築くためにコミニケーションをとっていく中で、人は無意識のうちに相手を1つの印象で固定しようとします。

これを心理学ではラベリングと呼んでいます。

「情熱があって爽やかな人」「いい加減で不潔な人」というように、相手の印象を簡略化します。

しかし、人は見た目や数回接しただけで相手のすべてを把握できるわけではありません。

なかには、「たまたま調子が悪かった時に、無愛想な印象を与えてしまい、つまらない人だと思われてしまった」など、第一印象で間違ったレッテルを貼られてしまい、損をする人もいます。

この間違ったレッテルを貼ることを、ミスラベリングといいます。

周囲の人から誤解されることが多いと感じているのであれば、ミスラベリングされることが多い人だと考えられます。

また、 1度イメージがついてしまうと、それを簡単に払拭することはできません。

しかし、絶対に払拭できないというわけではありません。

食事をしたり、会話をしたりして、第一印象で持たれてしまったイメージをリセットすることに注力しましょう。

心理学者のルーチンスは、最初の印象と後の印象が異なっている場合、後の印象の方が重視されることを実験によって見つけ出しました。

つまり、最も新しい情報や印象で相手を判断するということです。

このことを心理学で親近効果と呼んでいます。

もし第一印象で良い印象を与えられなくても、次に会った時に最初の印象以上のイメージを与えられれば、最初の印象を払拭できる可能性が高まります。

しかし、第一印象が変えられるからといって油断してはいけません。

ミスラベリングが起こらないようにするためにも、普段から相手の目を見て、相手の話をしっかり聞き、自分の意思を正確に相手に伝えることに集中して、コミュニケーションを深めるようにしましょう。

コミュニケーション・スキルとソーシャル・スキルを磨く

人の悩みには2つの悩みがあります。

1つは、具体的な悩みでもう一つは抽象的な悩みです。

具体的な悩みとは「あの人ともっと仲良くなりたいけど、どうすればいいのかわからない」というような目的が明確なもの、抽象的な悩みとは「これからどのように生きていけばいいのか」というような曖昧な悩みです。

人付き合いで悩んでいる人は、悩みがなくなれば楽になれると思うかもしれません。

しかし、人は生きている以上、常に何らかの悩みを抱えています。

答えの出ない悩みをたくさん抱えてしまい、くじけそうな時は、カウンセラーなどのような専門家に相談してみるのもいいでしょう。

そして、人間関係の悩みを減らすには、コミニケーション・スキルとソーシャル・スキルを磨いていくことが重要です。

スキルの磨き方は下記で紹介していますが、多少の個人差はあるものの、誰でも見つけることができます。

しかし、難しいものから挑戦すると、うまくいかなかった時にくじけてしまいます。

出来そうなものから実践し、少しづつレベルを上げていきましょう。

コミュニケーション・スキル

・あいさつするときに自分の気持ちを的確に伝える
・雑談力をつけるために、話題になりそうな情報を、普段からテレビや新聞などで仕入れておく
・表情だけで自分の感情を伝える
・相手の仕草を真似して、話しやすい雰囲気作りをする
・何度もうなずいて相手の話に共感し、会話が弾むようにする
・相手が気楽に話せるように、頻繁に相手と視線を合わせるようにする
・内容によって質問の仕方を変える
・相手が話す言葉を繰り返して言う
・相手の話をまとめたり、言い換えたりする

ソーシャル・スキル

・相手が置かれている立場や地位を理解する
・相手の表情や言葉などから気持ちを読み取る
・喜怒哀楽をコントロールする方法を学ぶ
・集団生活を円滑にするための決まり事(食事、清掃、役割分担、時間厳守など)を重視する
・ストレスに強くなる
・ネガティブな思考をポジティブにする
・自分が周りの人にどんな印象を与えているのかを把握する
・自分から心を開いて、周囲の人と親密な人間関係を築く
・ゆっくりと正確に話をすることを意識する

人の気持ちと人間関係は常に変化する

人が生きていくためには他人とコミュニケーションをとることが要求されます。

学校や勤務先だけでなく、家族、友人、近所の人々、あるいはコンビニや行きつけのお店の店員さんなど、様々な人と接しながら生活していきます。

インターネットが普及した現代でも、他の誰とも関わらずに生きていくのは現実的ではありません。

とはいえ、人と関わると、行動や会話で本当の気持ちを上手に伝えられず、相手が何を考えているかも分からなくなって、解釈が食い違い、摩擦が生じることがあります。

特に最近では、人付き合いの悩みが原因で、学校や会社に通うのが面倒だと言う人も少なくありません。

そういった経験から、新しい人間関係を築くのが面倒になり、プライベートでは昔からの仲間としか会わないという人もいます。

特に学生から社会人になると、新しい友人を作る機会が大幅に減るので、新しい人間関係を築くことができにくくなります。

確かに、自分のことをよく知ってくれていて、気心の知れた仲間と一緒にいると気が楽ですが、そればかりでは自分の世界が広がっていきません。

初対面の人や、あまり親しくなかった人と積極的に接することで、コミュニケーション・スキルを高めたり、価値観をプラスに変えていくことができます。

そこで重要なのは、「人付き合いは絶えず変化する」ということを知っておくことです。

新しい人間関係を築くときには、相手とうまくコミュニケーションを取ろうとして、悩んだり、考え事をします。

一方で、昔から仲の良い友人関係、親子や夫婦などの場合、気心が知れているために、相手を知ろうとすることをあまりしなくなります。

その結果、関係に亀裂が生じてしまうのです。

人の考え方や感情は常に変化します。

ですから、相手が今何を考えているのかということを推し量るようにしましょう。

小さな事でも構わないので、今日は何が起きてどう感じたのかを話したり、一緒に出かけたりして、つながりを維持する行動を積極的に行っていきましょう。

人間関係の悩みは決してなくなることはない

心理学があれば、人間関係の悩みがなくなるかというと、実際にはなくなることはありません。

というのも、人間関係は常に変わっていくからです。

いずれにせよ、人間関係の悩みが多いということは必ずしも悪いことではありません。

自分や相手のことをよく考えて、真剣に向き合っているからこそ、悩みはなくならないのです。

そして、人と真剣に向き合って良好な人間関係を築くことができると、「自分が動いたことで、周囲の人を動かし、困難なことを成し遂げることができた」と、自分に対する信頼感が持てるようになります。

このことを心理学では自己効力感と呼んでいます。

悩みがあることは、自分を成長させるために必要な段階であり、むしろ大切なことなのです。

しかし、必要以上に悩んでしまうのはよくありません。

出来るだけ自分を責めずに、楽天的に受け止め、物事を前向きに考えるようにしましょう。

そうすると、悩んだり不愉快な思いにとらわれることもありませんし、前向きに考えることで、自分を成長させることができます。

過剰な自己アピールは日本社会にそぐわない

心理学では、社会での自分のイメージを実際よりもよく見せて、周囲に好印象を与えようとすることを自己呈示と呼んでいます。

婚活や就職活動では、自己呈示をどのように行うかが結果に大きく影響します。

しかし、控えめな振る舞いや謙虚さを美徳とする日本の社会では、自己呈示をやりすぎると毛嫌いされてしまう傾向があります。

特に女性は「少しでも相手に良い印象を与えたい」「周囲の人に嫌われたくない」と思うあまり、いい子ぶって可愛く見せようとすることがあります。

しかし、このような女性の大半は同性から「裏がある」「わざとらしい」と思われ、次第に「可愛子ぶっている」「いい子ぶっている」とみなされてしまいます。

それは、男性よりも女性の方が比較的、非言語コミニケーションの読解が得意なので、おかしな自己呈示があると違和感を覚えやすいからです。

必要以上に自分のことをよく見せようとするのではなく、相手に「あなただから話すんだけど、実はね…」と、自分の個人的な情報を打ち明ける自己開示の方が効果的です。

SNSに依存しすぎると日常生活に支障をきたす

日本人は良い意味でも悪い意味でも空気を読んで行動する傾向があります。

特に最近ではSNSを利用する人が増加しており、その傾向がより強くなってきています。

「自分だけ仲間はずれにされたくない」「誰にも嫌われたくない」という意識が強いあまりに、 SNSに知り合いが投稿したら、全然興味がなくても答えを返したりして、自分の意思を表に出さない行動を取ります。

心理学では、自分の信念や意見を伝えずに、多数派の意見や行動に合わせることを同調行動と呼んでいます。

他人に合わせることで、大衆からの攻撃を避けるという役割もあります。

しかし、本音で話しあったり、意見がぶつかりあうことで育まれていくのが本来の人付き合いというものです。

空気を読むことばかり考えていると、次第に現在の人間関係がうまくいかなくなってしまいます。

人付き合いがSNSに依存していると感じたら、週末はスマホを持ち歩かないなど、 SNSに接する機会を減らしてみましょう。

常に人と繋がっているという感覚になりがちなSNSから離れることで、今まで見落としていた大切なことが見つかるかもしれません。

どうすれば人に好かれるの?

あなたの周囲にも自然と人が集まってきて、誰からも好かれる人はいないでしょうか。

人から好かれるのにはそれなりの理由があります。

心理学では、周囲の人から受ける好意や嫌悪、尊敬や軽蔑などの感情を対人魅力と呼んでいます。

この対人魅力が決定する要因には、類似性、相補性、好意の返報性、近接性、身体的魅力などがあります。

これらの大小で好かれるか否かが決まってきます。

自分と似た価値観や似たような経験をしてきた人に好意を持つことを類似性といいます。

また、逆に自分が持っていないものに好感を持つこともあります。

そこで、互いの足りない部分を補いあうことで関係性が築かれます。

これを相補性といい、このような感情をお互いが持つことを相補的関係と言います。

自分に好感を寄せる人に対して好感を持つ現象が好意の返報性です。

近接性とは、住んでいる場所は近いことや故郷が同じという理由で親しくなることをいいます。

身体的魅力とは、その名の通り、外見に惹かれることです。

これらは心理学者のランディとジェッカーが実験によって証明しています。

また、人を助けると、その助けた相手を好きになるという現象が起こりやすいと考えられています。

それは、助けることが相手のために自分の能力を使っていることになり、後になってなぜ助けたのかと思い返した時に、その人のことが好きなので助けたのだという理由付けをする意思が働くからです。

つまり、好きではない相手を助けてしまうと、自分の行動に矛盾が生じます。

この矛盾のことを心理学者のフェスティンガーは認知的不況と呼んでいます。

自分の心理と行動に矛盾が生じると、「好きだから」と理由付けして、その矛盾を解消しようとします。

対人魅力の要因を拡大することを意識して、相手に思い切って助けを求めてみましょう。

相手との距離が大きく縮まるはずです。

相手の表情や動作から相手の心を読み取る方法

人とコミュニケーションをとるときに言葉だけに頼っていては、相手の本音がはっきりと分からないことがあります。

コミニケーションには2種類あります。

1つは言葉を中心とした言語的コミニケーションで、もう一つは、表情や仕草による非言語コミニケーションです。

人類学者のバードウィステルは、相手と1対1で話すときに、言葉で伝わる情報は35% 、その他の表情や仕草などで伝わる情報は65%と述べています。

相手と良好な関係を築きたい場合は、無表情や動きに現れるサインを見逃さないようにしましょう。

例えば相手が前のめりになって話を聞こうとする姿勢をとっている場合は、相手に歩み寄る気持ちがあり、「もっと近づきたい」という思いがある証拠です。

その際に、相手の動きを真似して、同じように体を前のめりにして話をすると、より親密度が高まります。

相手がこちらの目を見つめる場合は、相手が好意を持っているという証拠です。

とはいえ、 3秒以上見つめる場合は、「相手の心理を操りたい」「相手の気持ちを把握したい」という心理が働いている場合もあります。

相手がこちらの話に興味を抱いている場合には、腕を広げたり、手のひらを上に向けたりします。

相手を信用し、心を開いている証拠です。

相手の膝やつま先が自分の方を向いている場合は、相手が自分に関心を寄せていると判断できます。

横並びで座っているときに、明確に現れます。

苦手な相手と仲良くする方法

心理学では、人間関係で似たもの同士が惹かれ合う現象を類似性の原則といいます。

お互いの価値観が共通しているので、共感しやすく会話が盛り上がります。

逆にあまり似ていない相手とは価値観が異なるため、共感しづらくなります。

そうすると、「この人とは話が合わないな」と感じるようになり、それが次第に苦手意識へと変わってしまうのです。

そのような苦手な人と仲良くする方法の1つとして、会話の主導権を相手に譲って聞き役に徹する方法があります。

あまり興味がない話題でも「なるほど、そういう事なんですね」と相手に興味や関心を向けている姿勢をとりましょう。

逆に、自分の方が相手よりも詳しい話題であれば、どうしても情報や知識をひけらかしてしまうことが多くなりがちですが、相手によってはプライドを傷つけられたと思う可能性があります。

たとえ自分が知っている話題でも、状況に応じて、知らないふりをすることも必要です。

また、聞き役に徹することで、相手の性格や考え方などをを把握することができます。

すると、「実際に話してみると案外いい人かも」と相手への苦手意識がなくなることもあります。

また、相手のほうも「あの人は自分の話を真剣に聞いてくれる。私に好意を抱いてくれているのかもしれない」と思うようになるのですが、これは好意の返報性の1種で、苦手な相手と仲良くなれるきっかけになります。

ここで注意しておかなければならないのが、相手の話を聞く時の姿勢です。

苦手な相手と話をするときは、自然と相手から自分の身を守ろうとして腕や足を組んだりしてしまいます。

このような姿勢は相手に不快感を抱かせてしまう可能性があるので、しないように注意しましょう。

苦手だからという理由で避けていては、相手の言動から学ぶきっかけを自ら捨てることになってしまいます。

相手の話を聞く方法や姿勢を少し意識することで、良好なコミュニケーションが生じてくるので、思い切って相手と関わることから始めてみましょう。

あなたが苦手だと思っている人でも、あなたには、人生にとって多大な影響を与えてくれる特別な存在になるかもしれません。

冗談が通じない相手とコミュニケーションを取る方法

雰囲気を和ませるつもりで冗談を言ったものの、相手に真面目に受け取られて真面目な答えを返されてしまい、かえって相手との距離が広がってしまったという経験をしたことが今までにあったでしょうか。

冗談というのは遊びで使う言葉のことで、その場の雰囲気を和ませる時に役立ちます。

しかし、冗談が通じない人は「嘘をつかれた」と怒ってしまうことが多いようです。

ある心理学者は、「嘘を信じやすい人」と「想像力が豊かな人」は繋がりやすいということを明らかにしています。

想像力が高いからこそ、現実のものと判断してしまうのです。

そして、相手に冗談が通じていないと感じる場合は、相手との距離がまだ近づいていないと考えられます。

相手の個人的な話題を冗談にすると相手を怒らせてしまう可能性があるので、よく見極める必要があります。

まずは自分の個人的なことを相手に話して、相手の心をある程度開いてから冗談を言うようにしましょう。

そうすると、相手があなたの性格を理解してくれるので、会話の最中に「これは冗談で言ってるんだな」と判断し、受け入れてくれるようになるはずです。

行動する前から言い訳をする人と良好な人間関係を築く方法

「交渉がうまくいかなかったのは、相手がこちらの意図を理解してくれなかったから」「相手の説明してることがよくわからなかったので何も出来ませんでした」などと、失敗したときにいろんな理由をつけて言い訳する人がいます。

そもそも言い訳というのは、自分がしてしまった失敗を自分の責任だと認めたくないときにしたり、自分以外にも失敗した理由があると主張するときによくするものです。

中には行動する前から言い訳をする人もいます。

失敗した時のことを想定して、自分に原因がないことを主張するために、事前に予防線を張っておくことを心理学ではセルフ・ハンディキャッピングといいます。

例えば、試験の前に「今日は調子が悪い」「徹夜したので、寝不足気味だ」と言いふらすのは、セルフ・ハンディキャップを言う人によく見受けられます。

事前に言い訳をしておけば、テストの点数が低かったとしても「やっぱり調子が悪かったから仕方ない」と言い張ることができます。

また、「時間が足りないから」「このジャンルは専門外なので、ちょっと難しい」などと状況のせいにするのもセルフ・ハンディキャッピングの1つです。

一見謙虚な感じがしますが、自尊心が高く、傷つきたくないという心理が働いていることがあるようで、事前にこういった言い訳をすることで自尊心を守っているといえます。

見方を変えれば、プライドが高い割に自分に自信がないので不安感を抱いています。

そのため、失敗した時の言い訳として、自分の能力とは無関係な環境や状況を事前に言い訳の材料として用意するのです。

そうなると、失敗を恐れてしまい、自分を守ることを優先してしまうため、せっかくの機会も自分の言い訳によって逃してしまう可能性が出てきます。

そこで、セルフ・ハンディキャップの言い訳をする人には、「これはダメでも次があるから大丈夫だよ」「心配しなくていいよ」などと励まして不安な気持ちを払拭してあげましょう。

「もし失敗したとしても、必ず受け入れてくれるはずだ」と安心することができれば、良い結果が出るかもしれません。

自分をおとしめる発言をする人の真意とは

「自分は頭が悪いから何をやってもうまくいかないんです」などと、自分をおとしめるめるような発言をよくしていませんか。

一見謙虚に見えるかもしれませんが、こういった発言には様々な心理が隠されています。

1つは失敗してしまった場合に備えて、ハードルを下げておくことです。

これは自尊心を傷つけないために事前に打っておく手段です。

もう一つは、周囲の人から褒められたいという喝采願望が関わっています。

喝采願望とは仕事や勉強で好成績を収めることで、褒められたり、尊敬されたりすることを喜びに感じることです。

それが強くなると、嘘をついてでも興味や関心を示してもらおうとします。

自分の能力であれば余裕で達成できそうな課題についても、ハードルを下げておくことによって、「大変だったけど、よく頑張った」と周囲の人から褒められるようになります。

さらにもう一つは、相手から好かれたいときに自分を落として相手を持ち上げます。

心理学ではこれを迎合行動の1種である卑下と言います。

これらは人間関係を良好にする方法として有効な場合もありますが、やりすぎると周囲に嫌悪感を持たれてしまうので注意が必要です。

相手が怒るパターンと対処法

あなたの周囲にちょっとしたことで怒ってしまう人はいないでしょうか。

喜び、悲しみ、怒りなどの人間の感情は成長するにつれて備わっていきます。

心理学ではこれを感情の分化過程と呼んでいます。

感情の分化過程とは、「喜怒哀楽などの感情表現の仕方は、幼い頃までにほぼ形成される」ということです。

どんなときに怒ったり、どの様に表現すればいいのかという怒るパターンは、この時に形成されるのですが、それには躾のやり方や幼少期の環境が影響してきます。

怒りには3つのパターンがあります。

①因果関係がはっきりしない怒り。

②気に入らないという気分による怒り。

③様々なことが少しずつ蓄積し、怒りが怒りを誘った怒り。

怒りっぽい人はこのような怒りに到達する過程がかなり短いといえます。

また、怒りの感情の裏には、「理解して欲しい]「寂しい」といった相手に本当に伝えたい気持ちが含まれています。

「本当の気持ちを理解してもらえなかったらどうしよう」「傷つきたくない」という不安が生じて、それを怒りで押さえてしまうのです。

相手が怒ったときには、相手が本当に伝えたいことをさぐって、良好な人間関係を築く絶好の機会なのです。

D言葉を使う人との人間関係を良好にする方法

家族や友人に「今度、最近できたショッピングモールに行こうよ」と言ったら「でも、行ったって、どうせ混んでるでしょう」と否定された経験はありませんか。

いいと思ってお勧めしたのに、このように否定されてしまうと、ガッカリしますね。

「でも」「だけど」「だって」「だったら」などのように、だ行から始まる否定的な言葉をD言葉といいます。

このような言葉をよく使うからといって、はっきりと反対意見を持っているわけではありません。

大体賛成はしているものの、細かいところで文句を言っているのです。

中でも、「だって」は、相手に責任を押し付けている意味合いがあるため、言い訳をして自分の主張を押し通そうとする身勝手な印象を受けてしまいます。

いつもこの様なD言葉を受けながら話をしていると、不快になり、次第に「あの人と話した所でどうせなんでも否定されるしな」と、自分もネガティブな意識を刷り込まれてしまいます。

ですから、それらを打ち消すように働きかけていく必要があります。

自分がD言葉を使うことが多いと感じている場合は、 D言葉を使う前に、「すみません」「失礼しました」などと謝罪の言葉を前置きして、次に具体的な解決策を提案するようにしましょう。

相手がD言葉を使ってくる場合は、1度相手の意見に同調し、共感した上で、打ち消す一言を投げかけるようにしましょう。