新しい職場で好かれたければ、周囲の人と服装を合わせよう

一緒に働く人たちが普段どんな服装をしているかは、しっかりと意識しておく必要があります。

というのも、私たち人間は自分と似た人に親近感を覚えやすいからです。

そのため、周りの人と同じような服装をしておけば、好感をもたれる可能性が高いです。

逆に、明らかに周囲の人と違う服装をしていると、仕事はスムーズに進まないものです。

服装による親近感に関しては、心理学者のショーン・P・マキノンが、実験によって証明しています。

その研究によると、他人と隣り合って座るときに、大半の人は、できるだけ自分と似ている人の隣に座りたがるのです。

研究室に多くの学生を座らせて、その行動を観察しました。

研究室に入ってきた学生に「あなたの好きなところに座ってください」と指示すると、髪型や髪の長さが似ている学生同士が固まって座ったり、眼鏡をかけている学生は同じく眼鏡をかけている学生の隣に座ったり、 Tシャツを着ている学生はビジネススーツを着ている学生の隣を避けて、Tシャツ姿の学生の隣に座りたがったのです。

マキノンは、この疑問を解決するためにさらにもう一つの実験を行いました。

まず、 100人以上の被験者にそれぞれ8人の人物の写真を見せて、この8人について「自分と趣味が似ていると思うか」「どのくらい親近感を感じるか」「この人とどのくらい近くに座ってもいいと思うか」について尋ねました。

その結果、被験者は自分と外見が似ている人については、好みも似ていると判断し、親近感を覚える傾向があったのです。

ですから、転職や移動については、事前に新しい職場のドレスコードを知っておいた方が良いのです。

集団のリーダーは時間を支配する

今の会社はいろいろな点で昔とは異なっています。

もちろん、昔のような社内の力関係がいまだに残っていて、社長室の前に社長秘書を置いている会社もあるでしょう。

しかし、区切りが全くない広いオフィスに談話するためのソファーやカフェマシンなどを備えて、社員なら誰でも階級に関係なく自由にコミュニケーションをとることができる会社もあります。

デスクの大きさも全員同じで、女性社長も一般の女性社員も見た目では全然区別がつかないような会社です。

とはいうものの、そのようなオープンな会社にも力関係は確実に存在します。

命令を下す上司と、それを忠実に実行する部下といった上下関係はどんな会社にも必ずあります。

ただし、昔と違い、外から見るとその構造がわかりにくいというだけのことです。

それでは、服装やデスクの大きさや個人オフィスの見晴らしの良さなどの明確な判断材料があてにならなくなってきている中で、社内の力関係を見極めるにはどうすればいいのでしょうか。

それは、もっと細かい部分、つまり身体言語に着目することです。

高い地位についている人というのは、大半の場合、厳しい努力の末にその地位を勝ち取っています。

数々の苦難を乗り越えて出世してきているだけに、性格が支配的で、周囲の人を引っ張っていくようなタイプがほとんどです。

そのため、高い役職に就いている人は、スペースを広くとって、大声ではっきりと話します。

堂々とした足取りで歩き、他の社員にも積極的に歩み寄ります。

その物腰からは強い意志と騒然とした雰囲気が感じられます。

とは言え、すべての上司がそのような支配的なタイプであるとは限りません。

中には、高度な専門技能を評価されて、高い地位に就いている人もいるでしょう。

この手のタイプには、支配的な振る舞いをする様子は全く見られません。

そこで役に立つのが、時間について決定権を持っている人に着目することです。

通常は、それがその場で最も高い地位に就いている人です。

例えば、ミーティングの時間や個々の発言の長さを決めるのがこの人物です。

また会議にはほとんど最後に現れて、途中で抜けることも頻繁にあります。

また、そこにいる誰かに発言を促すことも多々あります。

最初に腕を組んだ人に注目する

特定の身体言語に着目すると、社員の間での上下関係もすぐにわかります。

大半の人は、自分と似た人と一緒にいると安心するものです。

そのため、できるだけ他人と同じでいようとします。

それが高じて、身体言語レベルまでも他人を真似してしまうのです。

そしてこの時に最初に何らかの身体言語を出すのが上下関係の上に立つ人で、それを真似るのが下に立つ人です。

例えば会議で一人が足を組んだら、その周囲にいる人達が次々にそれを真似したとします。

こういう場合、この集団のリーダーは最初に腕を組んだ人物だと考えてまず間違いありません。

たとえ外見的に全くわからなかったとしてもです。

誰が最初に身体言語を出して、誰がそれに合わせるかを注意して観察してみましょう。

最初に腕を組み、誰がそれにならったのか。

最初に机に鉛筆を置いたのは誰なのか、また、それに続いたのは誰なのか。

意識的に周りと違う行動をとっている人がいたら、その人がリーダーの可能性が高いです。

注意深く人間観察して、リーダーを見抜ける鋭い感覚を養ってください。

優秀な上司は身振り手振りが少ないのか

もう一つ上司を見分ける方法があります。

言語学者のレイ・バードウィステルが三人の若者グループの行動を調査した結果、グループ内のすべての発言のうち、上位のリーダーが発言した言葉はわずか十六%でした。

他の二人より少なかったのです。

つまり、彼は言葉を使わずにグループを動かしていたのです。

また、この上位のリーダーは、脈絡のない行動に全く関わっていませんでした。

脈絡のない行動というのは、それまでにしていた行動とは全く関係のない新たな何かが必要な行動のことです。

例えば食事をしている最中に「遊園地に行こうよ」と言い出したり、ボーリング場で遊んでいる時に「図書館に行かないと」などと言い出すことです。

この口数の少ない上位リーダーはそういうことをしません。

その時点でまだできないことや、そこにいる人たちがやりたがらないようなことは提案しないのです。

また、この口数の少ないリーダーは、他の二人と比べて、体をほとんど動かさないのです。

中でも、頭をかいたり、指で何かを叩いたり、空き缶を蹴ったり、つま先で地面をほじくったりといった必要な動作がほとんどなかったのです。

こうした身振りは迷いや不安の表れです。

自分の地位に自信を持っている人は、必要なとき以外は体を動かしません。

その行動は常に目的に即したものなのです。

さらに、この口数の少ないリーダーは、人の話を聞くのがとても上手だったのです。

直感的に、相手と同じ動きをしながら、身体言語を使ってその場の主導権を握り、相手の身体の動きをコントロールします。

そのため、他の二人も、何か困ったことが起これば、積極的に彼に話しかけます。

そして最も口数の少ないリーダーが話し始めると、その発言内容にはとても説得力があるのです。

以上のことから、良い上司を見分ける方法が分かってきます。

優秀な上司は、まだ心の準備ができていない部下をむやみにそちらの方向に引っ張ったりせず、無意味やしぐさや身振りをしません。

しかも、たとえ見た目では社内の力関係を判断できない今のような時代になっても、人の話を聞くのがうまい人は、いずれは出世することになるのです。

部下になめられずに上手に仕事を任せる方法

女性の上司の大半は開いた身振りで部下に指示を出します。

例えば手のひらを開いて書類を示し、「これに目を通しておいて」と指示します。

対して、男性の上司は、こぶしを握って閉じた身振りで指示を出します。

この二つの身振りは、前者がお願いと受け取られ、後者が命令と受け取られます。

そして、命令の方が部下に従ってもらえる可能性は高いです。

また、女性は男性に比べてあまりスペースを広く取る身振りをしない特性があります。

しかし、他人にどう見られるかを左右する要素として、スペースを広く使う事はとても重要なポイントです。

会社に限らず、誰かを自分のところまで来させるという事は、その人よりも自分の地位が高いことを意味します。

さらに、顔をまっすぐに上げ、目線をそらしたり、笑顔を浮かべたりせずに記事を出せば、上下関係はもはや決定的です。

この方法は、なんとなく部下に甘く見られているような気がするという上司の方々にお勧めです。

誰かに指示を出すときには、その人のところに出向かずに、自分の机まで来させるようにしましょう。

さらに、職場で自分の領域を侵害されたときに、言葉で注意しなくても相手が引き下がってくれる効果的な方法があります。

例えば、こんな状況を考えてみてください。

あなたは自分の机で同僚と話をしています。

ところが、この同僚はいつもあなたの机に無断でスマホなどの物を置く癖があるのです。

これはあなたの領域にさりげなく侵入していることの始まりです。

この同僚はあなたの机を自分のもののように使っているのです。

こんな時は何も言わずに、さりげなくゆったりした手つきで机の上からスマホを取り、本棚からサイドテーブルにおきましょう。

そうすれば相手に対して失礼にもならないですし、あなたが自分の領域を明確に意識して守っていることをはっきり相手に伝えられます。

自分勝手な人に共通している四つのしぐさ

ある特定の身振りを組み合わせて行うと、無意識のうちに悪い印象を周囲の人に与えてしまうことがあります。

下記の四つの身振りをすべて行うと、相手は無意識のうちに大きな不信感を抱くそうです。

①顔を触る
②自分の手を触る
③腕を組む
④後ろにもたれる

一つ一つの身ぶりについては、どれも全く不自然なものではありません。

ところが、この四つが合わさると、一気に危険なシグナルになります。

この四つの身振りを同時に行う回数が多くなればなるほど、相手はあなたを自分勝手な人だと判断し、信用しなくなるのです。

そのため、相手から信用されたければ、自分の手を触ってから顔を触り、腕を組みながら後ろにもたれるといった動作は絶対にしない方がいいです。