仕事ができそうと思われる服装

服装は表情や身振りと同様に、その人の様々な事を教えてくれます。

何を身につけるかが、あなたという人を表現します。

石鹸や香水の香り、アクセサリーの組み合わせも相手を知る材料になります。

その香水は、高級品か、それとも安物か。

また、香水の香りが強すぎると、疎ましく思われるでしょう。

どれも小さな材料ですが、そこにはさまざまな情報が詰まっています。

第一印象に関しては、顔やしぐさだけでなく、服装の選択も大きな要素になります。

誰かが部屋に入ってくると、大半の人は、まずその人のズボンやスカート、ジャケット、コートなどに注目します。

ときには服装から受ける印象と、手の動きやしぐさがかみ合っていない場合もあるでしょう。

例えば、高級なスーツを見事に着こなしているのに、ひどいテーブルマナーの男性がいたとします。

とはいうものの、この人についての第一印象は、高級なスーツを着た人となるはずです。

また、服装だけが大事というわけではありません。

その場の状況や、それにふさわしい服装かどうかも重要になります。

例えば、着古した安物の服を着ているのに、時計だけは高級品という人であれば、もしかすると、仕事では大成功しているものの、家では気楽な服装でいたいというタイプなのかもしれません。

ある服装が適切であるかどうかは、状況によって異なります。

私たちは普段、意識して状況に応じた服を着ようとしています。

そして、それをしないときは、「自分は周囲の人に合わせるような人間ではない」ということをアピールしたいのです。

人間は服装でもコミニケーションをしないでいることはできないのです。

そして、だらしない服装をしている人を見ると、大半の人は、心のどこかで、その人の印象を決め付けてしまいます。

自分の見た目に無頓着な人は、友人や仕事での付き合いでも無責任なのだと考えてしまうのです。

アクセサリーの選び方でも、様々なことを読み取ることができます。

ブレスレットやネックレスなどを一度にたくさん身に付ける女性は、人から見られるのが好きで、外交的なタイプが多いです。

逆に、一つだけ目立つものを身につけている人は、そのアクセサリーに視線を集めたいという意識があります。

もしかすると、特別な場面で贈呈された大事な品なのかもしれません。

あるいは、自分へのご褒美として、自分で買ったのかもしれません。

古いものなら形見の品ということも考えられるでしょう。

このような細かい事は、普段から見慣れているかもしれませんが、身体言語を読むという観点から見ることはほとんどないのではないでしょうか。

普段、私たちはいろいろなことを考えた上で、身に付けるものを選んでいます。

ただ単に気に入った服を選ぶというだけではありません。

服装の選択によって、周囲に対して語りかけているのです。

服装によって、お金があることや、特定のグループに属していることや、他人からどう思われようと気にしないタイプなどということを伝えているのです。

服装の選択によって、あなたは周囲の人からどう見られるかが決まります。

それだけでなく、あなた自身が自分のことをどのように感じ、どのように行動するかにも影響を及ぼします。

だからこそ、状況に応じてふさわしい服装を選ぶことが大切なのです。

例えば自分が優位な立場に立って、その場をコントロールしたいのであれば、周囲の人よりも良い服を着ることが重要です。

新しい靴を履いていると不安に見えるのか

アメリカの心理学者のグループが他人の靴から得られる第一印象はどれぐらい正しいかという調査を行いました。

すると、率直さや外交性、好奇心などの性質に関しては、ほとんどの回答者が靴を見るだけで正確に読み取ることができていたのです。

また、新しい靴を履いている人は、人付き合いに不安を感じているという印象を与えることがわかりました。

というのも、靴にまで気を配って印象を良くしようとするのは、対人関係に自信が持てないと思われているからです。

また、センスのいい靴も人付き合いに自信がないタイプとみなす人が多かったのです。

カラフルな靴を履いている人については、外交的な人という評価で意見が一致しました。

また、先が尖っている靴やロコが入っている靴を履いている人は、つま先が丸い靴やロゴが入っていない靴を履いている人よりも不親切な印象を抱かれる傾向にあります。

高級で履き心地が悪そうな靴を履いている人についても、イメージがほぼ一致していました。

それは、あまりいい感じの人ではなさそうという印象でした。

また、古くても大事に使われているような個性的な靴については、自信のある人と考える人がほとんどでした。

ハイヒールを履く人は不安定で、気まぐれな女性という印象を持たれています。

こんな履き心地の悪そうな靴を履く人が落ち着いた性格であるはずがないという理由なのでしょう。

年齢、収入、人付き合いの不安に関しては、回答者の読みはかなり正確でしたが、その他の性質に関しては、間違った推測も多かったのです。

しかし、不思議なことに、多くの人が同じような読み違いをしていたのです。

「こんな特徴を持っていれば、持ち主はこういう性格なはずだ」と大半の人が思い込んでいることが、実際にはかなり多いということです。

つまり、あの人はこういう性格に違いないと誰かが思い込んだなら、それが実際に正しいかどうかはまったく関係ないということなのです。

白衣を着るだけで賢くなる

アメリカのノースウェスタン大学の教授が行った実験によって、人は白衣を着ることで、実際に思考力が上がるということが発見されました。

その実験とは次のようなものでした。

まず被験者に反応力と集中力を必要とする課題を解いてもらいました。

その際に、一つ目のグループには医者が着ているような白衣を着てもらい、もう一つのグループには普段着でテストを受けてもらいました。

すると、白衣を着たグループは読解テストで普段着のグループの半分しかミスをしませんでした。

つまり、白衣を着ただけで被験者の能力が向上したのです。

どうも人の脳内には、「白衣の医者は知的で注意深い」というイメージが刻みこまれているようです。

そのイメージが強いために、白衣を着ただけで自分まで賢くなってしまうのです。

また別の実験では、同じような写真を見て、違うところを見つけるテストを行いました。

今度は3つのグループを作り、グループ1には医者の白衣を着てもらい、グループ2にも同じ白衣を着てもらうのですが、こちらのグループには絵を描くための白衣だと伝えました。

グループ3は普段着ですが、このグループには、テスト前に「白衣と聞いてあなたが思い浮かべるものはなんですか」という小論文を書いてもらいました。

その結果、やはり最も優秀な成績を残したのは医者の白衣を着たグループ1でした。

また、グループ3の方がグループ2よりも成績が良かったのです。

つまり、能力が向上する原因は服装にあるのではなく、心の中で賢い人を想像することだったのです。

ある服を身につけることで、その服はあなたの一部となり、他人からの外的影響だけでなく、あなた自身の考え方や行動にも影響を及ぼすのです。

服装の選択が成功か失敗かを決定づける重要な要素になりうると言えるでしょう。