赤ちゃんのあくびは何のサインなのか

子供の中でも、特に自分の子供の身体言語を読み取ることができれば、様々な場面で役に立ちます。

1歳未満の赤ちゃんにとっては、それが親との唯一のコミニケーションの手段になります。

しかし、赤ちゃんにできる表現は、泣くことやわずかな表情の変化くらいだろうと考えているのであれば、それは間違いです。

言語を覚え始める生後1年までの間に、乳児は様々な非言語コミュニケーションを行っています。

というのも、親に世話をしたもらわなければ生きていけない幼児や赤ちゃんに取って、自分の希望を伝えることはとても重要だからです。

この時期の赤ちゃんは、口よりも手の方が発達しています。

そのため、親と赤ちゃんが手で意思疎通をするベビーサインという手法も生み出されています。

これは手のジェスチャーを中心としたコミニケーションの方法です。

例えば赤ちゃんが手を口に持っていけば「食べる」のサイン。

赤ちゃんが親指を上げれば「もっと」のサインです。

生後7ヶ月ぐらいになると、手を鳥の翼のようにバタバタさせるサインやバイバイのような簡単なジェスチャーを真似できるようになります。

手の運動機能が発達してくるので、このような簡単な手を使ったサインを好んで真似するようになるのです。

ベビーサインは親と赤ちゃんとの双方向のコミュニケーションを促進するので、子供の感情と言語の発達に効果的なようです。

また、赤ちゃんの表情や声が意味しているのは、世界中どこでも共通しています。

楽しければ笑い、悲しければ泣く。

世界中のどの赤ちゃんでも、相手と関わりたければ顔をそちらに向け、関わりたくなければ顔そむけます。

しかし、このようなわかりやすいシグナルだけでなく、もっと複雑な読解しにくいサインもあります。

例えば、赤ちゃんのあくびは不快と眠いのどちらのサインとも判断できます。

まばたきを頻繁にするのは眠くなっているか、興奮しているかのどちらかです。

さらに判別しやすい要求もあります。

子供は眠くなると顎が緩んで口が少し開きます。

また、何かをしゃぶる動作をし始めたら、それは眠くなっているのではなく、お腹が空いているからです。

満腹になると赤ちゃんは口を閉じてそっぽを向きます。

たった10秒で赤ちゃんでも母親の心を見抜く

赤ちゃんは、親の表情を読み取る能力を持っています。

笑っている赤ちゃんに母親が微笑み返すと、赤ちゃんはすぐに自分が笑うと母親からポジティブな反応が帰ってくると気づくのです。

ただし、わざとらしい作り笑いは赤ちゃんに嫌われます。

母親が不自然にこわばった笑顔を長く見せていると、赤ちゃんはすぐに変化に気づいて泣き出すといいます。

これについては無表情実験という実験があります。

この実験では、はじめに母親に赤ちゃんを選んでもらいます。

はっきりした表情をしながら、目を丸くしたり、赤ちゃん語で話しかけたりしてみせると、赤ちゃんも笑ったり、声を出したりして、母親のシグナルに答えます。

次に、母親に無表情で赤ちゃんに接してもらいます。

赤ちゃんを見るときも無表情のままでいると、赤ちゃんの反応はすぐに変化します。

母親から何らかのリアクションを得ようとして、大声を出し、激しく動いて、注目を引こうとしますが、すぐに泣き出してしまいます。

ここで母親が微笑みかけると、赤ちゃんはすぐに泣きやんで元の状態に戻ります。

この実験で赤ちゃんが何かがおかしいと気づいて反応が変わるまでにかかる時間は、たったの10秒ほどだったそうです。

こわばった笑顔や無表情というのは、見る人に不快感をもたらします。

何のシグナルも情報も読み取ることができないので、相手が何を考えているか全く分からないからです。

これは無表情に限らず、わざとらしい表情全般に当てはまります。

そのため、私たちは、常に作り笑いを浮かべている人についても、同様に不快感を抱きます。

笑顔の中身が空っぽで、本心が読み取れないからです。

ちなみに、小児科医によれば、この実験によって子どもが心に傷を負うことはないそうです。

赤ちゃんは表情を真似してあげると安心する

赤ちゃんに対してあなたの気持ちをちゃんとわかっていると伝える最善の方法は一体何でしょうか。

それは、赤ちゃんの顔つきを真似ることです。

大人が赤ちゃんの顔つきを真似るのは、赤ちゃんと同じ気持ちになるためではありません。

赤ちゃんに対して、「あなたの気持ちはわかる」と伝えるためです。

例えば、あなたの赤ちゃんが悲しそうな表情をしていたとします。

この時に赤ちゃんを励まそうとして笑いかけたりしてはいけません。

まず、少しの間だけ同じ表情を赤ちゃんに見せることで、気持ちが理解できていることを赤ちゃんに伝えてあげましょう。

それから微笑んであげた方が、赤ちゃんはすぐに理解できるのです。

ここで1つ上を挙げてみます。

赤ちゃんがテーブルの上にあるフォークをつかんでいて、あなたはそれが危ないのでやめさせようとして赤ちゃんからフォークを取り上げ、首を振ってから、それをどこか赤ちゃんの目の届かないところにしまいます。

赤ちゃんは首を振ることが「だめ」を意味することをまだ知りません。

するとフォークを取り上げられた赤ちゃんは泣き出すでしょう。

持っていたものを取られたので、好奇心の赴くままに行動することの何がいけないのかを理解できないからです。

ここであなたが赤ちゃんに微笑みかけたら、その子は訳が分からずに混乱するでしょう。

フォークをとられて悲しんでいるのに、なんで笑っているのかと思ってしまうのです。

ですから、まず赤ちゃんが悲しんでいる顔を真似してあげて、「あなたが悲しんでいることを私は理解していますよ」と赤ちゃんに伝えます。

その方が赤ちゃんにとっては理解しやすいのです。

そして、何か他のおもちゃを与えながら、同時に笑みを浮かべます。

そうやって「あなたの気持ちはわかるけど、そんなに悲しまないでね。他のおもちゃで遊ぼうよ」と伝えるのです。

子供の嘘は足先を見ればわかる

子供は、自分の身体や感情を大人のようにうまくコントロールすることができません。

そのため、子供の心は大人よりも読みやすいです。

子どもの身体言語は正直で嘘がないため、心がそのまま表れます。

しかも、子供の非言語サインは大人とほとんど同じです。

幼い子供の身体言語は正直ですが、それは必ずしも良いことばかりではありません。

欲しい物を買ってもらえないと、店の中を走り回って、床に身体を投げ出して駄々をこねたりします。

おばあちゃんが時間をかけて作った手料理でも、おいしくなければ遠慮なく顔をしかめてお皿をどけてしまいます。

年をとるにつれて行儀よくなるものの、子供の根本的な部分は変わらないものです。

料理がまずくてもテーブルから離れたりはしませんが、ドアに向かって足をぶらぶらとゆらしたりします。

子供に言うことを聞かせる方法

ここでは家庭でよくある4つの状況別に、身体言語やその他の方法をうまく活用するテクニックをお伝えします。

これを実践することで、子どもが言うことを聞かなくて困るということもなくなります。

もっとうまくいけば、こちらが望む通りの行動に誘導することもできるでしょう。

□子供に「残さずに全部食べなさい」と言いたい場合

子供が自分でお皿に料理を取りすぎて残してしまった場合に使える簡単な3つの方法です。

① 大きなお皿に取り分ける

同じ量のおかずでも、大きなお皿に盛り付けたのと小さなお皿に盛り付けたのとでは、見た目の印象が全く異なります。

大きなお皿だと料理が少なく見えるのです。

身体言語のように、ここでもスペースの使い方が重要です。

②青や緑の皿は使わない

服装にも言える事ですが、特定の色は特定の性質をイメージさせます。

青いスーツは真面目そうな印象を与えますが、青いお皿はかびが生えているイメージを与えてしまうのです。

食品における緑や青は「腐っている」あるいは「かびが生えている」というイメージを連想させてしまいます。

また、お皿に盛り付けた料理を全て食べて欲しいのであれば、赤いお皿もあまりお勧めできません。

赤は信号のように「ストップ」のサインを連想するからです。

全て残さずに食べてもらうには、白いお皿が1番いいでしょう。

③お菓子を買っておかない

子供がお菓子ばかり食べているという家庭にとって、とても有効な方法は、家にお菓子を買っておかないということです。

□「食事中はお行儀良くしなさい」と言いたい場合

レストランや友人宅で、あるいは自宅にお客を招待した時、子供が行儀よくすることはとても良いことです。

また、子供のテーブルマナーは、少し工夫するだけで改善できます。

子供は他人を真似ることで学んでいきます。

また、大人もこの真似るという習性を持っている部分があります。

もしかすると、子供が食卓で行儀が悪いのは、あなた自身がそんなふうに振る舞っているところがあるからかもしれません。

もしそうであれば、あなたがその動作を変えない限り、どんなに言葉で言い聞かせても改善できないでしょう。

これは子育てに限らず、日常のさまざまな場面に共通していることです。

□「ちゃんと宿題をやりなさい」と言いたい場合

宿題をやらせるのに効果的な身体言語テクニックをお伝えします。

①うなずく

私たちはうなずくことによって、自分の思考に対して「これは正しい」というシグナルを送っています。

ですから、できるだけ子どもが多くうなずくように誘導しましょう。

その方法はとても簡単で、あなた自身がうなずけばいいだけです。

例えば、「予習が大事だということは君も分かっているだろう。それに毎日少しずつ積み重ねていけば、きっと実力がつくよ」と言いながらうなずいてみてください。

②横の影響力を利用する

この方法が効果的なのは、親にありがちな上から下への言いつけではなく、子供と同じレベルから説得するからです。

子供が数学の勉強さぼってばかりいるのであれば、その方が好きな人や共感している人と比べるといいです。

例えば、数学が得意な友達を例に出すなどです。

逆に、絶対にしてはいけないのは、「お父さんは数学がすごく得意だったんだけどな。なんで遺伝しなかったんだろう」という言葉です。

これは全くの逆効果です。

□「早く寝なさい」と言いたい場合

子供は身体言語をそのまま真似るので、親が起きていれば、子どももゆっくり眠れるはずがありません。

まずは親のあなたが落ち着いた気分になり、それから下記の2つの方法を試してください。

①寝る前に行う決まり事を決めておく

寝る前に行う決まり事として、子供と一緒に寝る前に儀式をしましょう。

例えば、寝る前にその日あったことを語ってみることです。

この儀式によって、子どもと一緒に1日を締めくくることができ、さらに子供の最近の様子を知ることもできます。

②ミラーリングをする

子供を静かに寝かしつけたければ、少しの間だけ添い寝をして子供と同じ調子で呼吸するといいです。

小さい子供は呼吸の音も小さいので、はじめは少し難しいと思うかもしれません。

しかし、完全に調子を合わせられなくても問題ありません。

できるだけ呼吸を合わせるようにしましょう。

これにより、子供との間に深い絆を築くことができます。

これがミラーリングです。

同じベッドで横になり、体の調子を合わせることで、あなたは子供の行動をミラーリングすることになるのです。

しばらくしたら、徐々に呼吸をゆっくりとしていき、目を閉じます。

すると、子供も同じようにゆっくり呼吸をして、目を閉じるはずです。