人間の身体は常にしゃべっている

身体言語には身体から思考への影響と思考から身体への影響という2つの方向性を持っています。

身体言語を操る人が、そのどちらの方向にも通訳することができなければなりません。

それには、まず相手の声の調子やしぐさをよく観察することです。

このようにして観察力を磨くと、相手の本音を見ることができるようになるでしょう。

相手が言葉で何を強調しているのか、何を見ているのか、どのような身体の動かし方をしているのかを観察します。

すると、人間の身体は常に言語コミニケーションを続けていることに気づくはずです。

私たちは常に身体でおしゃべりをしているのです。

仕草のなかには、意図がとても明確なものもありますし、わかりづらいものもあります。

職場の同僚が「君と一緒に仕事ができて、とてもうれしいよ」と言いつつも、肩とつま先をがあなたの方向を向いていない場合は、わかりづらいケースに当てはまります。

こんな時は、言葉に惑わされることなく、しぐさのシグナルの裏に隠された本音を読み解かなければなりません。

しかし、残念ながら、私たちは自分で思っているほど小さな変化を読み解くことができていません。

小さなシグナルは、そう簡単に感知できるものではありません。

なぜなら、実際に人間が知覚しているのは、私たちの身の回りで起こっている出来事のほんの1部に過ぎないからです。

試しに自宅の時計がどんな見た目だったか、思い出してみましょう。

文字盤の数字の書体や色は何色だったでしょうか。

私たちの知覚は、世界をまるで完全なものであるかのように思い込ませていますが、実際の所、人間は自分に必要なものしか見えていないのです。

脳にとっては大半のことは知る必要がない

あなたは今舌の先を口の中のどの部分に置いているでしょうか。

もちろんすぐに答えられるかもしれませんが、質問されてから舌の位置を確認したのでは無いでしょうか。

それは、舌先を口のどこかに置くという行為そのものが無意識のうちに行われている類のものだからです。

必要になったときに確認できる方法を知っておけば、それで済むのです。

脳は何を知るべきかを知っているので、私たちは舌が口の中のどこにあるかを常に確認したりはしません。

それは、特別なケースを除いて、どうでもいい情報だからです。

そういうわけで、特に注意喚起されない限り、私たちは今、自分の身の回りで起こっていることのほんの1部しか感知していません。

あなたは今、時計のかすかな音を意識して聞いていたでしょうか。

冷蔵庫やエアコンの音は?

あるいは、靴をはいている足の感覚は意識していたでしょうか。

このような細かいことは、指摘されて初めて意識するものです。

人は自分が集中して注意しているものしか知覚することができません。

注意を向けた方向にエネルギーが向かいます。

つまり、集中とはエネルギーのことなのです。

大半の人は、目を向けるだけで大事なものが全て見えると思っています。

それどころか、そのようにして知覚されている光景が、現実を正確に映し出していると思い込んでいるのです。

しかし、そう言う思い込みはもう捨てるべきです。

私たちが何かにこだわり過ぎることで、すぐ近くにある他の魅力的な可能性を見逃してしまうことがよくあります。

例えば結婚相手や恋人の嫌なところばかりに目がいってしまい、その人の長所を忘れたり、「私は〇〇がなければ幸せになれない」と思い込んでしまい、その〇〇がなくてもすぐに幸せになることができることに気づかないこともあります。

探し出すことに夢中になってしまい、目の前にある可能性を見逃してしまうのです。

ですから、今自分にとって重要だと思っていることは果たして本当に重要なのか。

それとも、他の何かに目を向けた方がいいのか。

ということを、常に自分に問いかけなくてはならないのです。

どうして過去の成功体験から抜け出すことができないのか

静止した絵の中の1部分が動いているように見える現象について聞いたことがある人は、案外多いのではないでしょうか。

そう見えてしまうカラクリは、「実際には自分の頭が動いていたので、そう見えてしまった」というケースもあれば、それ以外のケースもあります。

後者の場合は、「周辺視」と呼ばれる目の見え方が絡んでいるケースが多いです。

集中して見ている部位の周辺にあるものは、動いているように見えるのです。

ものが動いているように見えてしまうのは、ものの位置関係を確認できるような目印がないところで、小さな物体を見ているときにも起こりやすい現象です。

例えば、真っ暗な夜空に1つだけ星が見えると、その星が点滅しているように見えます。

このような錯覚が起こるのは、私たちが普段から抱いている「こうなるはずだ」という習慣や予想があるからです。

1度にたくさんの情報が視界に入ってくると、人間は意味を正確に理解できなくなるのです。

私達は行動するときに、よく知っていることを最も好みます。

逆に、あまり馴染みのないことは苦手意識があり、力関係のかなり下の方に押しやられます。

この現象を心理学では「自己強化」と呼んでいます。

人は1度うまく機能した知覚方法が間違いだと判明しない限り、ずっと保持しようとします。

すると、その手順は、あなたの中でさらに強化されていくのです。

1度成功した知覚方法が繰り返し使われることで、徐々にそれが当たり前になっていきます。

例えば、ある人に対していつも嫌な奴だと思っていると、たとえ「意外といい人かもしれない」と思えるような長所が見つかったとしても、なかなか目に入らないものです。

逆に、これが大好きな人であれば、欠点があってもほとんど見えません。

本音は動作の変化に現れる

いったん慣れてしまうと、目の前の世界を自分が見たいようにしか見なくなります。

このことに関する最大の問題は変化が起こっても気付かないことです。

変化に気づかなければ、相手の本音を読み取ることができなくなってしまいます。

というのも、相手の身振りや姿勢が変化することで、身体言語は初めて意味を持つからです。

相手の本音を読み取れる人は、そのような変化を見逃さず、そこから、相手の本音を読み取ります。

相手の身振りや動作を裏付けるためには、違いに気づくことが大切です。

例えば、一緒に会話している相手が手もみをしていたとして、あなたと話している間、ずっと手もみをしているとしたら、その動作には特別な意味がないか、あるいは、あなたとは無関係なことが原因です。

もしかすると、その人は単に手もみが癖なのかもしれません。

しかし、もしあなたが話題を変えたときに手もみを始めたのであれば、そこには何らかの意味が隠されています。

例えば、話題が変わったことで不満を抱いたり、興奮したということが原因として考えられます。

このように、相手の変化を読み解いていくことが重要です。

あくびは退屈しているというサインなのか

会話している途中に相手に大あくびをされると、びっくりするかもしれません。

大あくびをしてしまった人は「ごめん、この辺は酸素が少ないみたい」と言い訳するかもしれません。

しかし、あくびが酸素不足によって起こるものでないことは、とっくの昔に科学的にも証明されています。

一般的には、私たちは、会話の最中のあくびが意味するのは1つしかないと考えます。

それは、「あなたが話している内容には興味がありません」ということです。

例えば、あなたは以前から考えていた計画についてプレゼンで熱弁しているとします。

そこで相手の身体言語に変化が生じ、今までは笑顔だったのに、突然大あくびをしました。

あたかも、とても退屈しているかのように。

しかも、あくびは周囲に伝染します。

1人があくびをすると、それをきっかけに、そこにいる全ての人が同じタイミングであくびをしてしまいます。

自分の計画についてプレゼンで熱弁していたあなたでさえも、あくびをしてしまうのです。

しかし、そこであなたがあくびをした理由が「話の内容に興味がないから」ということはあり得ません。

また、あくびという文字を見るだけでも、あるいは、あくびをしている人の写真を見るだけでも、あくびは伝染します。

私たちはあくびをすることで、脳内に冷たい血液を送り込み、脳をすっきりさせることで、思考力を高めようとしていると考えられます。

つまり、あくびが退屈しているというサインではなく、それどころか集中力を維持するための手段と考えられます。

これを踏まえて、これから紹介する方法を使うと、あなたは周囲の人が自分の話をしっかりと聞いているかどうかをすぐに見極めることができます。

まず相手の前で大あくびをしてみましょう。

もし、相手もそれにつられてあくびをしたら、それは相手があなたの話を真剣に聞いてくれている証拠です。

つまり、相手があくびをするのは、あなたの話に集中するために脳内に血液を送り込もうとしているからです。

就職の面接や恋愛などではあまりお勧めできない方法ですが、普段の生活の中で試してみると、リスクが少ないので是非試してみてください。

声の変化でも本音を見抜くことができる

身体言語の変化は、動作や姿勢だけでなく、声にも現れます。

特に、外国で相手がこちらの理解できない言語で話している場合は、とても重要です。

同じ言語で話してる場合であっても、お互いに全く理解できないこともあります。

そういうときこそ、アクセントや声の調子に耳を傾けると、相手の本音を見抜ける可能性が高まります。

変化に気づけるようになるには、相手の普段の行動パターンを把握しておく必要があります。

いつもとは違う行動が見られたときに、初めてその違いの意味を考えることができるからです。

このことを「ベースラインを作る」と言います。

つまり、基準を明確にさせることで、姿勢やアクセントの変化、あくびなど、いつもとは違う行動が見つけやすくなるのです。

変化を知覚することができたら、その時点であなたは相手の本音を読み取る大事な1歩を踏み出したことになります。

相手の表情や身振りの変化を知覚できたら、次はその変化がどのような意味を持つのかを分析する段階に入ります。

例えば、「相手が親指を立てた」といったようなハッキリとわかるケースもあれば、微妙な動きで、正確に解釈するのにある程度の経験が必要になるケースもあります。

しかも大切なのは、相手のしぐさを読み解くことだけではありません。

あなた自身の身体言語が「どのように変化すると、どのような感情になるのか」ということも知っておかなければなりません。

つまり、あなたの変化を分析することも、他人の本音を見抜くことにつながるということです。

しぐさが思考を作り出しているのか

どのようなしぐさをしているかが、あなたの思考に影響を及ぼします。

例えば、緊張をほぐすのに最も効果が高いのは、姿勢を変えることです。

そうするだけで、新しい姿勢に引き寄せられるように思考も変わります。

もしあなたが今椅子に座っているのならば、その感覚をよく頭に思い浮かべて、「快適だ」あるいは「不快だ」と考えてみてください。

そしてそのまま座り方を変えてみます。

そうすると、あなたの思考は座り方に合わせて変わってしまうのです。

あるいは、リラックスした感覚を思い浮かべながら、体を緊張させて椅子に座ってみてください。

そうすると、うまくいかなくなるはずです。

身体の姿勢は、普段あなたが思っている以上に人生に大きな影響を及ぼします。

そのため、身体言語を読み解く事は、楽しめるだけでなく、より豊かな人生を築くきっかけにもなるのです。

私たちは言葉以外にも色々な方法でコミュニケーションをとっています。

例えば、身振り、手振り、視線の向け方、姿勢、相手との距離の取り方などです。

そのため、意識してようといまいと、相手のこういったサインを読み取って情報を得ようとします。

言葉の内容を補うのが、言葉ではないサイン、つまり非言語サインです。

今話してる相手は信用できる人なのか、それとも早めに逃げ出した方がいいのか、こちらに敵意を持っているのか、恋愛対象としてみなしてもいいのか、一緒に仕事をしやすい人なのか、それとも他人につらくあたったり、知識を独占したりする人なのか。

このような事は、なるべく早く見極める必要があります。

そして、それには、身体言語がもたらす情報がかなり重要になってきます。

そのため、相手の身体言語を読み取って、その意味を理解する能力が、人生で大いに役立つのです。

自分のしぐさは周囲にどのような印象を与えているのか

私たちは言葉以外の、つまり非言語的な行動から、他人のことを色々と判断しています。

しかし、自分の身体言語が相手にどのような印象を与えているのかという点については、本当にしっかりと把握できているでしょうか。

さらに難しい点として、自分の身体言語が自分の行動や考え方にどのような影響を及ぼすかについて、あなたは意識しているでしょうか。

それは、自分の身体をどのようにコントロールするかによって決まります。

このことから、「すべての力は自分の内面から生じている」という法則を導き出すことができます。

要するに、私たちの幸せや、周囲の世界に対する認識は、すべて自分の思考から生まれ、
それが身体にも現実に形となって表れるのです。

さらに、もう一つの法則があります。

それは、「境界など存在しない」という法則です。

これは要するに、思考と身体は1つということです。

これらは互いに影響を及ぼし合っています。

私たちは身体言語によって他人だけでなく、自分自身にも何らかのサインを送っています。

同様に、感情と思考の間にも境界はありません。

私たちは、感情に任せて物事を考えてしまう傾向があります。

しかし、思考に感情を従わせることもできるのです。

自分の思考を思い通りに変える方法

あなたの思考に影響を与えるものとは、具体的にはどういうものでしょうか。

その答えは、あなた自身です。

そして、あなたの思考が、あなたの感情、行動、ものの見方を左右します。

ある状況に巻き込まれたときに、状況をそのものを変えることは容易ではありません。

しかし、その状況をどう考え、判断するかはあなた次第です。

つまり、すべてあなたの思い通りにできるのです。

自分の過去の体験を振り返ってみて、それまでに考えていたことが一瞬で変わってしまったときの事を思い出してみてください。

例えば、あなたが街中を歩いていて、これから友人と楽しい夕食の予定で、ウキウキして、そのことで頭がいっぱいになっています。

すると、いきなり膝の後ろに何かが強くぶつかってきたため、一瞬にしてあなたはムカっとし、そちらを振り返ります。

「なんだよ! 気をつけろよ! 」と言いたい気持ちを抑えて見てみると、そこには小さな子供が道端に倒れています。

どうも、その子が転んだ拍子にあなたとぶつかってしまったようです。

それがわかった途端に、怒りがおさまっていきます。

思考とそこから生じる感情は、このくらい急激に変わるのです。

今述べた例では、外部からの情報をきっかけとして思考と感情が変化しました。

それでは、これを内側から変えるにはどの様にすればいいのでしょうか。

その方法の1つが、姿勢を変えることです。

私たちは、首筋や肩がほぐれている状態で不快感を覚えるのは難しいですし、しかめっ面をしながら機嫌を良くしようとしても、うまくいかないはずです。

私たちの身体が発しているサインは、決して一方通行ではありません。

身体の状態は、必ず思考に影響を及ぼします。

そこに境界などはありません。

勝利のポーズをすれば一瞬で優位に立てる

それでは、身体言語によって自分の思考を意識的にコントロールする方法はあるのでしょうか。

例えば、大事な会議やデートの直前の5分間に、ネガティブな思考をすると、悪影響があります。

そんな場合は、不安を捨てて、自信満々な姿で本番に臨みましょう。

また、デートの場合であれば、感じの良い自分を演出したい所です。

そのようなポジティブな思考の効果は、大きさで表されます。

例えば、ポジティブな思考の人は、身体を大きく伸ばしたり、脚を大きく広げて立ったり、歩幅を広くして歩いたりします。

そのような姿勢をとるには、広い場所が必要になります。

そして、その広い場所をとることが重要なのです。

身体を大きく広げて、最大限に場所を使っている人が、おどおどしたタイプだと思う人はいないでしょう。

そして、実際にこのようなポーズをとると、おどおどした感じは消えていきます。

というのも、身体を大きくして堂々としたポーズをとることと、自分の劣っている部分を意識するという思考は両立することができないからです。

勝者のポーズをとることで、気持ちも勝者と同じ気持ちになります。

ですから、戦う前に勝利を確信して、会議室や相手の待つレストランなどのような戦場に堂々と入場することができるのです。

人は勝利すると身体を大きく広げる

勝利のポーズは、世界中どこでも共通しています。

場所を大きく取ることが勝者をイメージすることは、世界共通なのです。

あるアメリカの大学の実験で、目が見える人と、大人になってから目が見えなくなった人、そして生まれつき目の見えない人に、勝者のポーズを実演してもらった結果、全員があごを向かせ、腕を高く上げて、両足を広げて立つポーズをとったというのです。

つまり、勝ったときに身体を大きく広げるというポーズは、人間が持って生まれた性質から来るものだといえます。

逆に、敗者のポーズも世界中どこでも共通しています。

敗者は身体を小さく縮めてうつむいたポーズをとりますが、このポーズをとる状況は、文化によって異なります。

自分には勝てる力があると感じている人は、自信があり、リスクを恐れず自分ならできるという感覚を常に持っています。

しかし、いつもおどおどしている弱気な人は、自分が勝者になれるとは全く思っていません。

この2つの感覚の違いは、体内で作られている2つのホルモンが原因です。

1つは優位性ホルモンとも言われるテストステロンというホルモンです。

もう1つは、ストレスホルモンとも言われ、ストレスを感じると分泌されるコルチゾールというホルモンです。

コルチゾールは副腎皮質で作られてから、血液と一緒に脳に運ばれて、外界からのストレスに対応するために脳神経細胞遺伝子を活性化させます。

このようにして素早く外界に適用することによって、人間の環境適応能力は進化していきました。

自信を持てるようになるハイパワーポーズとは

優位性の強い人、中でもリーダー的な地位についている人は、テストステロンが多く、コルチゾールが少ないと言われています。

そのような人は、決然としていて統率力があり、ストレスを感じることが少ないということです。

そのため、困難な場面に直面しても冷静に対処することができます。

あるアメリカの大学が、姿勢を変えることで体内のホルモン分泌がどのように変化するかを実験しました。

その実験では、身体を大きく広げて、足を大きく広げるハイパワーポーズを2分間とったグループと、顔をうつむかせて、なるべく小さくなり、場所をとらないようにするローパワーポーズを2分間とったグループを比較しました。

その結果、ハイパーポーズをとったグループはテストステロンの分泌量が増加し、コルチゾールの分泌量は減少しました。

一方、ローパーポーズをとったグループは、テストステロンの分泌量が減少し、コルチゾールの分泌量は増加しました。

さらに2分間ポーズをとったところ、ハイパワーポーズをとった人は、ストレスを感じにくいだけでなく、リスクを恐れず、自分のことを強者だと感じていたのです。

この実験結果は、まさに身体言語が思考を変えていたことを証明したといえます。

ハイパワーポーズで上司からの評価が上がるのか

あなたは上司との大切な面談の直前にどんなことをするでしょうか。

自分の机にぼんやり座って、緊張しながらパソコンを眺めたり、要点をまとめたメモを見直したりしているとしても、その時のあなたが身体を小さくして、目線を下に向け、ちじこまった姿勢をとっていては、ハイパーポーズとはかけ離れているといえます。

そして、こういう場面でもハイパワーポーズをとることがとても効果的であると証明されています。

あるアメリカの大学でこんな実験が行われました。

まず2つの被験者グループにかなり厳しい面接を受けてもらいます。

その面接の面接官には事前に「何の反応も示さないように」と指示しておきます。

とにかく反応をゼロにしてもらうのです。

これは面接を受ける被験者にとって大きなストレスがかかります。

たとえ面接官が否定的な反応をしたとしても、何も反応がないよりはストレスがかからないからです。

この面接で、1つ目のグループには面接の直前にハイパワーポーズをとってもらい、もう一つのグループには何もせずに面接を受けてもらっていました。

その後、その面接を録画したビデオの映像を新たな別のグループに見せて「もし自分が面接官であれば、採用するか」を基準として評価をして貰いました。

その結果、事前にハイパワーポーズをとったグループは、何もしていなかったグループよりもはるかに評価が高かったのです。

身体言語は思考に影響を及ぼします。

そしてその思考は感情に影響を及ぼし、感情は行動に影響を及ぼし、行動は成功に影響を及ぼすのです。

「ポーズをとることで自分を騙して自信を持とうとするのは、ただの見せかけに過ぎない、間違っている」と考える人もいるかもしれません。

しかし、せっかくの効果的な方法を利用しないのは、適切な対応ではないのではないでしょうか。

適切かどうかの判断基準は、あくまでも効果の有無ではないでしょうか。

ですから、ある方法が望み通りの効果をもたらすのであれば、その方法は決して間違いではありません。

しかも、姿勢やポーズで自信を深めるという方法は、誰にも迷惑がかからず、誰の思想を操ることもありません。

結局は、あなた自身が少しだけ生活しやすくなるというだけの話です。

ですから、たった2分だけでも時間を割く価値は十分にあるので、是非このハイパワーポーズを試してみてください。