彼岸花は他の花と比べると、少し変わった育成サイクルをしています。

一般的な植物は、芽が出て、葉が生えててから茎が伸び、さらに葉が充実して花が咲きますが、彼岸花は9月中旬に球根から花芽が伸びて開花します。

花が枯れると水仙のような細長い葉がたくさん伸び始めます。

葉はあまり雪が降らない地域では、翌年の6月位まで青々としていて、地下では球根が育ち、分球します。

6月を過ぎると葉が枯れて休眠期に入るので、地下に球根が残るだけで、地上には何もない状態になります。

日本の彼岸花は、遺伝子的に種子ができない種類のもので、球根が分玉することで増えていきます。

彼岸花の開花時期は全国的にほぼ同じ

9月の中旬から咲き始め、9月の下旬、あるいは10月の初めにかけて咲いています。

これは全国的に地温にあまり差がないからだと考えられます。

彼岸花は、夏場は球根となって地下で休眠しているので、日照時間はあまり関係ありません。

地上部には何もない状態なので、地温で季節を感じています。

猛暑の年は開花時期が早くなる?

彼岸花は、開花する前には光を感じる葉が生えていません。

そのため、日照時間ではなく温度が開花時期に関係します。

関東では関西より少し早く咲くので、温度が低い方が早く咲き、猛暑になると遅れると考えられます。

彼岸花は3月(春)にも咲く?

彼岸花は秋のお彼岸(9月)には咲きますが、春のお彼岸(3月)には咲きません。

ただし、人工的に咲かせることはできるかもしれません。

恒温室で温度管理や日朝管理をして生物季節を狂わせます。

いきなり開花時期を半年ずらすのは難しいかもしれないので、数年かけて少しずつずらしていけば何とかなるかもしれません。

もっと強引な方法としては、南半球で適度な時期に植えることで、咲く時期をずらすという方法もあります。