10月から11月になると、菊人形まつりや菊の品評会などのイベントが日本各地で開催されるので、菊は秋の花とされています。

俳句でも秋の季語に分類されています。

旧暦9月9日(新暦の10月下旬)は五節句のひとつで、菊の節句(重陽の節句)と呼ばれています。

最も多く咲いている「秋菊」は、10月下旬~11月頃が見頃です。

ただ菊には、5月から7月に咲く「夏菊」、8月から9月に咲く「夏秋咲き菊」、10月下旬から11月に咲く「秋菊」、12月から1月に咲く「寒菊」があり、菊の花全てが秋の花とは言えません。

ちなみに、菊の夏菊、夏秋咲き菊、秋菊、寒菊などの名称は、栽培を始める時期ではなく、自然の状態で咲く時期によって区別しています。

秋の季語にもなっているように、秋を代表する花ではありますが、日が短くなると花芽を付ける性質を利用し、日照時間をコントロールされたものが1年中栽培され、販売されています。

最近になって様々な品種改良が行われているため、1年を通して菊の花を鑑賞することができるようになっています。

実際に栽培される菊は日照時間を人工的に変える事によって、ほぼ周年開花させることができる秋菊が多いです。

他の種類は開花時期をコントロールする事ができません。

切り花にするには茎の長さが重要なので、植えつけ時期もそれに合わせて変わってきます。

5月から7月咲きの夏菊なら、前年の秋に定植しないと十分な長さの切り花ができません。

出荷時期の調整のため電照栽培で育てられた菊を電照菊といいます。

夏や秋に咲く品種の開花時期を遅らせ、冬から春にかけて出荷します。

栽培方法は、抑制栽培です。

菊は日照時間が短くなると、花芽を形成して蕾となり、開花する性質があります。

抑制栽培とは、菊に夜間にも照明を当てることで人工的に光を当て、花芽の形成と開花時期を調整し、遅らせる方法です。

露地で栽培するよりも成長、収穫、出荷を遅くする栽培方法です。

電照菊は、産地としては愛知県渥美半島と沖縄県が有名で、温室内で栽培します。